山のモノ。

こだわりの軽量化・登山道具を語りたい。

【軽量化】mont-bell「バーサライトパンツ」【レインパンツ】

 

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 軽量化極振り。使い勝手は推して知るべし。

【軽量化の軌跡 「レインパンツ」編】

  

200g(公式) ファイントラック 「エバーブレスレグンパンツ」

〇生地が非常にしっかりしていて、耐水性に不安なし。
〇ファスナーがかなり高い位置まで開き、登山靴を履いたままでも難なく履ける。
〇わずかだがストレッチも効き、思ったよりは歩きやすい。
・使用機会が極端に少ないので、もっと軽くしたい。

 

 ↓

 

90g(実測) mont-bell「バーサライトパンツ」

〇とにかく軽い。圧倒的な軽さ。
・相当薄い。耐久性、耐水性共に不安は拭いきれない。
・ファスナーがなく、登山靴を履いたままで履きにくい。
・足首にかけるゴムひもがあるが、使いにくい。靴を履いたままではかけることも難しい。
・腰は紐で絞るのみ。ボタンもフックもベルトもない。

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左:バーサライト 右:エバーブレスレグン 体積差はそこそこある。


 

【レインパンツ軽量化 -110g】

  

経緯

上下のレインウェアのうち、
「エアロスピードジャケット」はウインドブレーカーとしても使用するため、
雨が降らなくても使用機会はかなり多い。

それに比べて、レインパンツは防寒着として使わないこともないが、
富士登山では、ご来光待ち時、ダウンパンツの上から履いて快適だった。)
足回りがもたつくと歩きにくいし、そもそも下半身の保温はそこまで気にならない。
テント場では、軽量なダウンパンツの方が過ごしやすい。
そう考えると、雨が降らなければレインパンツはほとんど使わないわけで、
200gとはいえ、ただの重りになっているのはなんだか損した気分になる

ちなみに、その200gというのは、ファイントラック「エバーブレスレグンパンツ」だ。
同社の「エバーブレスフォトンパンツ」という名作レインウェアがあるが、
その後に発売された、いわば廉価版だと思うけど、合ってる?
重量・価格ともに低く、質感やストレッチ性に劣る。と、思う。フォトンは触ったことがないから。
とはいえ、十分な防水性能を持ち、生地は張りがあって簡単には破れないだろう。
そして、十分軽量であるとも思う。
でも、使ったのは、富士登山のご来光待ちの時だけ。

そんなわけで、機能は最低限でもいいから、とにかく最軽量
と、探し出したのが、mont-bell「バーサライトパンツ」だった。

現在のモノについて

「バーサライトパンツ」

  実際に手に取ってみると、まあ生地の薄いこと
それなりの防水性は確保されてると思うが、耐久性はお察しの通り、といった感じだ。
ただ、雨は計画段階でできるだけ避けたいし、
暴風雨ともなれば、一刻も早く行動を止められる場所を探すべきだ。
急場をしのげればそれでいいわけで、安さも相まって十分満足できる。

オーバーパンツということで、ゆとりを持ったサイズをチョイスしたが、
かなり大ぶりなシルエットである。
裾に余裕がありすぎて、風が強いと捲れ上がりそうだ。
そうならないための、足首に巻き付けるゴムひもがあるにはある。

さて、「バーサライトパンツ」は軽量化のためファスナーがない。
登山靴を履いたままでは脱ぎ履きが難しいが、
得意のネットサーフィンの情報収集の結果、面白い情報を得ることができた。

登山靴ごとポリ袋に足を突っ込んで、それからレインパンツを履くという方法だ。
早速実験してみることにした。


まず、ポリ袋に足を突っ込む。

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それから、レインパンツに足を突っ込む

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そのまま、足を通し・・・ん?

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か、かかとが引っかかる!?
なんとか・・・上の方をぎゅっと引っ張ってみると、通った。焦った。

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反対の足も通し。

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完成である。

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登山靴は、SIRIO「P.F.330」。600gのミッドカットで、27cmかな。
で、その上にショートゲイターを付けている。
ゲイターの分、足首周りは太くなるので、思ったより裾はばたつかなそうだ。
当然、足首のゴムは靴を履いたままでは通らないが、それは気にならなくなった。

それにしても、かかとを抜くのはぎりぎりだった。
ローカットのトレランシューズとかなら問題はないだろうが、
現時点で、このやり方は厳しいかもしれない。
なにしろ、履くことはできても、靴を履いたままで脱ぐのは不可能だったからだ。
履くときももたつくし、いざ雨が降ってきたときに時間がかかるのは問題だ。
登山靴を脱いでいたら、もっと手間がかかる。
エバーブレスレグンパンツ」なら、大きく開くファスナーがあるので全く問題にならなくなる。

そもそも使わないこと前提で、お守りとして軽量化するなら「バーサライトパンツ」
いざというときのストレスを減らすなら「エバーブレスレグンパンツ」
正直、悩む結果となってしまった。

今後の方針

これ以上の軽量化をするとしたら、レインパンツを持たないことだが、
それはさすがに厳しいだろう。
テント泊は軽量化を優先して、「バーサライトパンツ」としたいが、
脱ぎにくさがどうしても気になる。
いっそ、靴を変えてしまうという方法も。
結局、しばらくは「エバーブレスレグンパンツ」を常用するかもしれない。